一ヶ月でExcel VBAを身につける学習手順

前回(本当に楽しくプログラミング入門をする方法(VBAから))の続きで、ExcelのVBAを「身につける」方法について「具体的にどうやったらいいのか?」という手順を紹介します。

Excel VBAが多少出来るようになった後「これは、すごく使える!」と感動し、自分の学習方法をまとめてお仕事でExcelを使っていそうな人に紹介していました。

そのうちの一人は、1ヶ月ぐらいでサクサクとExcel VBAをマスターし資格(Excel VBA ベーシックとスタンダード)も取得されていました。

下記は、それをまとめたものです。

ちなみに、私は、10冊程度VBAの本を読み、いくつか講座にも参加し、Webサイトを見て回りといろいろと試行錯誤しながら身に付けました。多分、半年ぐらいかかったかな。

その中から、lifenotes.jpで紹介しているような学習の理論などに基づいて「こういう手順だったら最短で身についただろう」という手順です。

2016-11-26_0554

※クリックすると別ウインドウで拡大します。

最初に書いたとおり、ExcelをWindowsで使う人には、効果的な方法だと思います。

概略はこんな感じ

  1. 目標を確認する
    モチベーションを上げたり保ったりするためにも結構大事です。
  2. 概略をつかむ
    Excel VBAってどんな感じで、どういうふうに業務に使うのかを、実際に手を動かしながら掴みます。
  3. 講座を受講する
    宣伝するわけではないですが、講座受講をしたほうが素早く知識と勘所を身につけられます。(※アフィリエイトフィーとかもらってませんよ。念のため)
  4. 「熟達訓練」を行う
    ここが最大のポイントです。

というわけで、それぞれのステップについて説明していきます。

1.目標を確認する(モチベーションを上げる)

cards-1076921_1920

先の記事と重複しますが、「どんなことができるようになるか」を知るとモチベーションが上がります。それと特に初期は、学習自体がちょっと大変だと思うので「なぜ?」に立ち返るのは大事です。ステップ4をある程度やると学習のプロセス自体が大分楽しくなると思うのですけどね。

「Excelでの作業が(ものすごく)効率化出来る」
「業務の流れを整理できる」
「論理思考が身につく」
「プログラミングの入門になる」
「出来る人が使えるスキルである」(前の記事参照)
とか。

是非、先の記事とリンク先も参照してみて下さい。

そして、これができたら、できるようになったどうなるか?も想像してみてください。
「仕事が楽になりそう」
「帰る時間が早くなる」
「そしたら、子供との時間が増える」
「給料が上がるかも」
「転職の際に役立つかも」
「他のプログラミング言語を覚えていくきっかけになる」
などなど。

そして、この辺は手帳にでも書いておいて、何度も見直すと良いと思います。
Excel VBAの勉強を初める前とかに。

ちなみに、以前マインドマップの講師仲間だった近藤学さんという税理士の方は、VBAを0から初めてこんなソフトまで作成されています。私とはモチベーションもスキルも段違いですが、モチベーションが高く、ご自身の専門性を活かすと、こういうすごいことになるということで。

資金繰り予報士®こがねむしクラブ
http://koganemushi.jp

2.概略をつかむ(本を読む)

asian-1839802_1920

私が読んだ本の中で、これからExcel VBAの入門にどれか一冊と言われたらこちらをおすすめします。

3で紹介する講座がすぐに受講出来るタイミングの人は、飛ばしてもOKです。ただ、大抵の人は受講までに多少時間があると思うので、「Excel VBAを学ぶってこんな感じ」という概略をつかむためには、実際に手を動かしつつイメージを掴むのに最適です。

ExcelVBAのプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本 立山 秀利著
https://goo.gl/Fl1tlV

内容的には、「入門者のExcel VBA」のしっかりバージョンで、プログラミングをしながら学んで行くことができます。

そのため、ただ読むだけではなく、実際手順に沿って「手を動かす」事ができるので学習効果も高いはずです。できれば3回ぐらいやってみると良さそうです。

なお、Kindle版ではなく紙の本を買うのがおすすめです。特にこの本のKindle版は、やたら読みにくかったので。

3.講座を受講する

seminar-594125_1920

下記の講座が私が知る中で入門者(とか「ちょっと出来る」というレベルの人)には、とても費用対効果が高くおすすめです。2日間の講座で基本を理解でき、「もっと早く受講しておけばよかった」というのが感想です。

(Excel)VBAベーシック セミナー
http://officetanaka.net/seminar/seminar1.htm

テキストもしっかりしており、一度受講すると無償で何度でも再受講できるそうです。(私はまだ再受講をしたことはないですが)

正直なところプログラミングについては、自宅でコツコツやっていたほうが効果は高いだろうと思っていました。しかし、コツなどをちゃんと教えるスキルのある人から対面で教わるとスピードが変わります。

学習効果を考えると費用4万〜5万円代(申し込み方法により変わります)と2日間という時間を払う価値は十二分にあると思います。

特に良かったと感じる点は、特にこの三点です。

  1. 「分かった」や「できる」の状態に素早く到達出来る
    2日間の詰め込み型ですが、基本的な考え方を理解でき、lifenotes.jpでよく言っている「分かった」とか「できる」状態に素早く到達できます。あとで書きますが、その後の「使える」レベルに行くツールも提供されます。
  2. 仕事での実践につながる
    プログラミングができるようになる考え方だけではなく、実践でどのように使うかのヒントも得られます。他の受講生と話をするとより良さそうです。
  3. 資格取得につながる
    基本は、「実践力を身につける」というコンセプトのようですが、「Excel VBA ベーシック」とか「Excel VBA スタンダード」といった資格取得にも直結します。理由は、講座で使用するテキストがこの資格に対応したものであり、更にテストに対応した問題集ももらえるから。スキルを身につけるだけではなく、転職などで客観的な評価が必要な方や、自分の学習・習熟度合いを図りたい方にはおすすめです。

ただ、ちょっと注意点もあります。それは、講師の方に少々癖があること。それ故にファンもいるようですが、苦手な人は駄目みたいです。

例えば、私がこの講座を紹介した人が、更に知人に紹介したことがありました。その方は、講座を受講したさいに「本題に入るまでの講師の自慢話ばかりが長くて苦痛!人には勧められない」と言っていたそうです。私としては、そういう雑談も記憶のフックを作るのに役立つと思うのですけどね。

あと、質問はウェルカムな感じですが、実際に質問すると「そういう質問をしているようだから駄目なんだよ」的なダメ出しを受けたりします。このあたりは、ネタだと思って楽しみましょう。

4.熟達訓練をする

adult-1850925_1920

lifenotes.jpの記事を読んでいただいている方はだいたい想像がつくでしょうけれども、ここが最も大事です。

先の記事で書いた過剰学習(Over Learning)とか熟達訓練(Fluency Building)と言うやつです。

この理屈や感覚を知っていれば、こういう練習に「めんどくさい」とか「苦しそう」というイメージを「ちょっとワクワクする」「楽しそう」というイメージに変える事ができます。達成したゴール以前に、プロセス自体を楽しめる様になるわけですね。

さて、この段階で、Excelでの自動処理の主なパターンである、For文+IF文という「幹」と「枝葉」を「分かる」「できる」から「使える」というレベルに持っていきます。もうちょっと書くと、こういう基本的なことをほぼ自動的に書ける様になるということです。

こうなるとちょっとした応用も簡単にできますし、より高度な処理を考える基礎になります。基本的なところにアタマのリソースを取られずに済むようになります。

具体的に何をやるかというと、ひたすら練習をします。
その際に、とても役立ったのが、3で紹介した講座でもらえる問題集です。

これを、最低5回繰り返します。
講座でも、最後に「この問題集を繰り返すとすごいよ」的なお話がありましたが、逆にやらないと講座の価値は1000分の1ぐらいになると思います。

よくあるじゃないですか、普段セミナーとかに出ても、何年かすると「あの講座出たなぁ」とか「講師の○○さん面白いよね」的な感じになること。この講座も同様です。

そして、この講座の最も素晴らしいところの1つは、よく考えられた習熟のために使えるこの問題集がもらえるところです。
※注意!Excel VBA ベーシックの講座でもらえるものです。Excel VBAスタンダードの講座を受講した際にはもらえませんでした。

というわけで、事前に、1〜2ヶ月程度一日30分程度の学習時間をスケジュールしておくのがおすすめです。

実際の練習については、繰り返すのも一気に全部ではなく、それぞれの問題から学べることを早めに習熟するために、5シート毎に繰り返します。

そして、それぞれの問題について、毎回、学んだことや引っかかったこと、開始時間、終了時間を図ります。この際のポイントは、最初はゆっくりと丁寧にやること。

単に5回繰り返しても実力がつくと思いますが、こういう理屈を知っていると学習のプロセス自体が楽しくなっていきます。

ちなみに、Excel上のデータの処理についての基本的なパターンは、テーブル型にデータが並んでいるところを、上から順番に一行ずつ(1レコードずつ)処理をしていきます。そして、この際、特定の条件に引っかかったら何かをさせるというのが、Excelの自動処理の基本パターンになります。

なので、For文で上から順に各行を見ていき、IF文で特定の条件に合う場合に何かの処理をさせるという事になります。

基本的にこれを様々なパターンで繰り返すのが、当日もらえる問題集になります。サンプルやコメントアウトされた形で解説もしっかりされています。最初から全部を理解する必要はありません。

手を動かして実際に「過剰学習」なり「熟達訓練」をすることで、このパターンが身につき「使える」ようになるというわけです。

次回(「おまけ)Excel VBA学習のためのWeb・講座・書籍」)は、おまけとして、参考までに私がExcel VBAを学んでいた時に読んだ本やブログ、受講した講座などについて書いておきます。更に上を目指す際の参考にしていただけましたら幸いです。
おまけ)

もし、この記事を読んで実際に受講された方は、私がモチベーションアップのために使っていた記録シートをお渡しするのでお声がけ下さい。ざっくりとしか作ってないですが、よろしければ。

関連記事

本当に楽しくプログラミング入門をする方法(VBAから)

おまけ)Excel VBA学習のためのWeb・講座・書籍


コメント

コメント

「一ヶ月でExcel VBAを身につける学習手順」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です